プログラミングスクールにはさまざまなサービスがあるため「どれを選んだらいいのかわからない」と迷っている人も多いことでしょう。
プログラミングスクールは、受講料が30〜40万円と高額なサービスも多いので、スクール選び方で失敗すると後悔する可能性が高くなります。
本記事では、まずプログラミングスクール選びのポイントとおすすめのプログラミングスクール10社をご紹介。
「スクール選びで後悔したくない!」という人は、紹介する内容をぜひ参考にしてください。
もくじ(クリックで移動します)
プログラミングスクールは複数のサービスがあるため、「なんとなく」で選ぼうとすると迷う可能性が高くなります。
そのため、プログラミングスクールを選ぶにあたり、下記の点を意識しておきましょう。
それぞれについて、以下で詳しく紹介します。
1つ目は、自分がプログラミングを学ぶ目的に合った言語があるかどうか。
プログラミングにはさまざまな種類があり、目的によって使用される言語が異なる場合があります。
目的 | 主に使用される言語 |
---|---|
ホームページ作成 | HTML 、CSS、PHP、Javaなど |
ゲーム開発 | C++、C#、Java、JavaScript、Swiftなど |
AI・ロボット開発 | Python、Julia、C++、Javaなど |
アプリ開発 | Ruby、Python、VisualBasicなど |
例えば「将来的にAIやロボットの開発がしたい」という目的があるにもかかわらず、ホームページの作成でよく使用されるHTMLを学んでも、活用する機会は少なくなるでしょう。
まずは自分が何を目的としてプログラミングを学ぶかをはっきりさせ、その目的に合った言語が学べるプログラミングスクールを選ぶ必要があります。
2つ目は、プログラミングスクールでどのくらいのスキルが身につくかをチェックすることです。
プログラミングスクールではプログラミング未経験の人からはじめられるコースや、キャリアアップや転職を目指すコース、フリーランスとして独立を目指すコースなどさまざまなコースを用意しています。
例えば、未経験向けのコースであれば、基礎知識をしっかり学べるものの、実務で通用するレベルのスキルまで身につくかどうかは怪しいところ。
趣味として学ぶのであれば実務レベルのスキルは必要ないかもしれませんが、将来的に実務レベルで活用することを前提とするのであれば、入学するプログラミングスクールでどの程度のスキルが身につけられるかは確認しておきましょう。
無料相談を実施しているプログラミングスクールであれば、事前に身につくスキルのレベルを確認しておくとよいでしょう。
3つ目は、自分のライフスタイルに合ったスケジュールで学べるかどうかです。
プログラミングスクールはコースごとに学習期間が決められている場合がほとんどですが、中には短期集中型のコースもあります。
集中的にプログラミングスキルを学ぶコースを選ぶと、授業のスケジュールが詰まってしまい、仕事や学業との両立が難しくなる可能性が。
無理なスケジュールのプログラミングスクールを選んでしまうと、十分に学ぶことができずスキルが身につかないまま卒業を迎えてしまうことも考えられます。
時間がたっぷりとあるのならば1日のうち長時間にわたって学べるサービスを、仕事などで学習時間が限られている場合は柔軟にスケジュール調整できるサービスを選ぶなどして、自分のライフスタイルにあったプログラミングスクールを選びましょう。
プログラミングスクールには教室などに通って学ぶ「オフライン」タイプと、自宅などで画面越しに学ぶ「オンライン」タイプがあります。
オンラインは時間調整がしやすく、場所を問わず受講が可能なため、働きながら学習したい人に向いているでしょう。またスクールが通える範囲にない、料金をおさえたいという人にとってもハードルなく学べるため便利です。
逆に対面で直接教えてもらいたい、教室に通うことでメリハリをつけたい人にはオフラインがおすすめ。曜日や時間が決まっているため、ある程度時間に余裕がある人に向いているでしょう。
4つ目は、無料体験や無料相談の有無です。
プログラミングスクールの多くでは無料体験や無料相談を実施しています。特に多くみられるのは「無料相談(相談)」。
プログラミングスクールの受講料は数十万円と高額なものも多いため、後悔しないためにはまずは無料体験や無料相談を活用することをおすすめします。
無料体験や無料相談を利用するにあたり、前述したような点について質問をまとめておき、無料体験や無料相談の当日に講師に質問するとよいでしょう。
無料体験・無料相談を上手く活用することで「こんなはずじゃなかった」というようなミスマッチを減らすことが期待できますよ。
5つ目は、プログラミングスクールの受講料が予算内かどうかをチェックすることです。
プログラミングスクールでは主に下記の違いによって受講料が変動します。
コースが限定されていたり、受講期間が一律で定められていたりするプログラミングスクールもあります。
しかし、中にはコースが複数あり、受講期間も「2か月・4か月・6か月」のように選択式のプログラミングスクールも。
基本的には受講期間が長くなるほど受講料が高くなるため、自分が身につけたいスキルのレベルと受講料を鑑みて選ぶとよいでしょう。
また、プログラミングスクールの多くでは分割払いにも対応しているため、どうしても予算オーバーになってしまいそうな場合には分割払いを活用することをおすすめします。
6つ目は、就職や転職サポートの有無です。
プログラミングスクールに通う目的は人によって異なりますが、プログラミングスキルを学んだあとにそのスキルを実務で活用したい人は、修了後に就職・転職サポートがあるプログラミングスクールがおすすめ。
プログラミングスクールの中には、独自のつながりから修了後に高い確率でIT企業への就職・転職が可能なサービスや、大手企業への就職・転職実績があるサービスなどがあります。
また、就活の際に使用できるポートフォリオの作成を手伝ってくれるサービスもあるため、就職・転職を前提とするのであれば、就職・転職サポートが手厚いサービスを選びましょう。
プログラミングスクールにはさまざまなサービスがありますが、中でも編集部がおすすめするスクールを10個紹介します。
それぞれのサービスの内容や特徴について、以下で詳しく紹介します。
TECH I.S.(テックアイエス)は「稼ぐ」までをサポートするプログラミングスクールです。
日本、アメリカ、インドの3拠点で活動する世界基準のプログラミングスクールで、MicrosofやGoogleなどのエンジニア講師を招いてオンラインイベントを開催しているのでモチベーションアップにもつながるでしょう。
基礎知識習得やWEBシステム開発をする「長期PROスキルコース」と、データサイエンティストとしてAIの専門知識が学べる「データサイエンティストコース」があり、どちらも半年間のキャリアサポート付き。
「短期スキルコース」にはキャリアサポートは付いていないため、就職・転職を考えるのであれば前述の2つのコースからどちらかを選ぶことをおすすめします。
また、愛媛、広島、名古屋、島根にオフラインの教室を構えているのもTECH I.S.(テックアイエス)の特徴です。
DMM WEBCAMPでは、複数のコースがあり目的に合わせて選ぶことができるプログラミングスクールです。
ジャンル | コース |
---|---|
Webプログラミング | はじめてのプログラミングコース Webアプリケーションコース PHP/Laravelコース Javaコース |
Webデザイン | Webデザインコース UI/UXコース |
動画制作 | 動画クリエイターコース |
AI/データサイエンス | Pythonコース データサイエンスコース AIコース フロントエンドコース |
コースによって学べることは異なりますが、料金は受講期間によって一律です。
DMM WEBCAMPのコースは基本的にスキル習得を目指すコースですが、修了後に受講生限定で転職サポートを受けることもできます。
就職や転職を前提とする場合は、「DMM WEBCAMP COMMIT」や「DMM WEBCAMP PRO」といった別のサービスがあります。
サービス | 概要 |
---|---|
DMM WEBCAMP | スキル習得を目指すサービス |
DMM WEBCAMP COMMIT | 最短3ヶ月でITエンジニアへの転職を目指すサービス |
DMM WEBCAMP PRO | 現在の仕事を続けながら、ITエンジニア転職を目指すサービス |
コースは自分のライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
POTEPAN CAMP(ポテパンキャンプ)は2021年7月〜10月の期間における29歳以下の転職サポートを実施したユーザーにおいて、WEB系開発企業への内定率100%(※)という実績があるプログラミングスクール。
HTML、CSS、JavaScript、Ruby、Ruby on Railsをメインに学習し、修了後は転職カウンセリングからポートフォリオの作成、書類添削・面接対策といった手厚い転職サポートがあります。
もし転職できなかった場合は、条件に当てはまる人であれば全額返金保証をしてくれるので、就職・転職を前提としてプログラミングを学ぶ人におすすめです。
SAMURAI ENGINEERはプログラミングスクールのなかでもコースが豊富なサービスで、専属のコンサルタントもつくため自分の目的に合った学習が期待できます。
コースごとに受講期間が2〜3つに分けられているので、自分のライフスタイルやスキルレベルに合わせて選ぶと良いでしょう。
コース | 受講期間 | 概要 |
---|---|---|
転職保証コース | 16・24週間 | 未経験からエンジニアに転職したい人向け |
プログラミング 教養コース |
4・12・24週間 | 基礎学習を終えたら、独学でがんばりたい人向け |
フリーランスコース | 8・12・24・48週間 | フリーランスになりたい人向け |
エキスパートコース | 12・24・48週間 | 自分のオリジナルのサービスを作りたい人向け |
Webデザイン 教養コース |
4・12・24週間 | ウェブデザイナーになりたい人向け |
AIコース | 12・24・48週間 | AIを自分で作りたい人向け |
スキルを学びたいだけの人や、就職・転職を前提としてスキルを習得したい人、フリーランスで独立したいと考えている人など、さまざまな需要に応えてくれるサービスです。
「どれを選べばいいかわからない」という場合には、まず無料相談を活用してみましょう。
RUNTEQ(ランテック)は学習計画表の作成、進捗サポート、月2回のオンライン面談など手厚いサポートがありますが、自走力を身につけるため「不用意に答えを教えない」という学習スタイルを採用しているプログラミングスクールです。
このような学習内容の特徴から、特にRuby on Railsの学習を目的とする人におすすめできるプログラミングスクールといえるでしょう。
また、コースには卒業後に無期限の就職サポートがついているため、修了後に就職・転職を考えている人にもおすすめ。
コース | 概要 |
---|---|
Lステップマーケティングコース | 自身の商品の生み出し方、売り方、ツールの使い方を学ぶコース |
デザインコース | 文字だけでは伝えきれない情報を、デザインによって伝えるために必要なスキルを学ぶコース |
WordPress副業コース | WordPressを使ってWEBサイトを制作する技術を学ぶコース |
AWSフルコース | クラウドサービス「AWS」を現場で通用するレベルまで学習するコース |
Javaフルコース | Javaを現場で通用するレベルまで学習するコース |
設定された受講期限が過ぎても教材を閲覧することができるほか、転職支援・案件獲得も無期限でサポートが受けられるため、スキル習得後に就職・転職を考えている人にもメリットが大きいサービスと言えるでしょう。
コースの中にはスキルが副業につながるものもあるため「スキルを生かして在宅で稼ぎたい」という人にもおすすめです。
講師が現役で稼いでいるエンジニアという点もRaiseTech(レイズテック)の魅力の一つです。
COACHTECH(コーチテック)は未経験からフリーランスエンジニアになることを目指すプログラミングスクール。
現役で活躍しているエンジニアの専属コーチが1週間に1回面談に応じてくれ、フィードバックをもらえるためモチベーションが保ちやすいサービスといえます。
フリーランスとして活動できるスキルを学べるだけではなく、修了後は案件獲得のサポートをしてくれるまでがセットになっているため、確実にフリーランスとして稼ぎたいという人におすすめです。
TechAcademy(テックアカデミー )はGMOリサーチ株式会社によって行われた2021年8月12日〜8月16日の調査期間において「受講者数No.1」という実績があるプログラミングスクールです。
受講生が多い理由の一つとして考えられるのは、コースの豊富さ。
一般的にプログラミングスクールで学べることは特定の範囲内に限定されていることが多いですが、TechAcademy(テックアカデミー )では下記のようにプログラミングや副業に関するさまざまなスキルを学ぶことができます。
ジャンル | コース |
---|---|
副業を始めたい人 | はじめての副業 フロントエンド副業 フロントエンド副業セット |
初めてWeb制作やプログラミングに挑戦する人 | Java PHP/Laravel Webデザイン Webアプリケーション フロントエンド エンジニア転職保証 はじめてのプログラミング |
イチからフリーランスを目指したい人 | WordPress Shopify Wix デザイン実践ポートフォリオ Webデザインフリーランス |
アプリやゲーム制作に興味がある人 | UI/UXデザイン iPhoneアプリ Android Unity |
機械学習・データ分析 | Python AI データサイエンス |
Webサイトに集客する | Webマーケティング |
上記のとおりコースが豊富なため、下記のようなさまざまな要望に対応できるプログラミングスクールです。
CodeCamp(コードキャンプ)もTechAcademy(テックアカデミー )ほどは多くないものの、下記のようなさまざまなコースが用意されています。
コース | 受講期間 | 概要 |
---|---|---|
エンジニア転職コース | 4か月 | 転職するだけでなく、さらにエンジニアとしてスキルアップできるコース |
プログラミングコース | 2・4・6か月間 | Webサイト作成に必要な知識やプログラミング言語を学べるコース |
Rubyマスターコース | 2・4・6か月間 | RubyとRuby on Railsを使用し、効率的なプログラムが学べるコース |
Javaマスターコース | 2・4・6か月間 | Javaを用いたWebアプリケーションの開発スキルを基礎から実践まで学べるコース |
オーダーメイドコース | 60・120・180日間 | 自分のレベルや目的に合わせてカリキュラムを選択できるコース |
ただし、仕事を受ける上での基礎的な知識やスキルを習得することができるとされていますが、フリーランスの案件や就職・転職サポートはありません。
もし就職や転職を考えているのであれば、4か月の短期集中で転職を目指すサービスである「CodeCampGATE(コードキャンプゲート)」を活用しましょう。
GEEK JOBは「最短1ヶ月で実践的に学べて初心者でもWEBアプリが作れる」という点が魅力のプログラミングスクールです。
最短1か月で未経験からエンジニアとして就職できるとされているため、スピード感を求める人におすすめ。
「プログラミング教養コース」では教養としてのプログラミング学習が可能で、「プレミアム転職コース」では成果物を活用した転職サポートがついているコースです。
短期間での転職を目指す人には「プレミアム転職コース」をおすすめします。
ここまで紹介した10のプログラミングスクールサービスの比較は、下記のとおりです。
サービス名 | コース料金 | 受講形態 | 受講期間 | 学べる言語 | 無料体験 | 就職・転職サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
TECH I.S. (テックアイエス) |
343,200〜987,800円(税込) | オンライン オフライン |
3〜12か月 | HTML CSS JavaScript PHP SQLなど |
あり | あり |
DMM WEBCAMP |
169,800〜334,800円(税込 | オンラインのみ | 4週間〜16週間 | Ruby Ruby on Rails HTML CSS Git GitHubなど |
あり | あり |
POTEPAN CAMP (ポテパンキャンプ) |
440,000円(税込) | オンラインのみ | 5か月 | HTML CSS JavaScript Ruby Ruby on Rails |
なし (無料相談あり) |
あり |
SAMURAI ENGINEER |
473,000〜1,694,000円(税込) | オンラインのみ | 4週間〜48週間 | HTML CSS JavaScript Ruby PHPなど |
なし (無料相談あり) |
あり |
RUNTEQ (ランテック) |
327,800〜437,800円(税込) | オンラインのみ | 6〜9か月 | Ruby on Rails | なし(無料相談あり) | あり |
RaiseTech (レイズテック) |
348,000〜448,000円(税込) | オンラインのみ | 4か月 | Java Ruby on Rails MySQLなど |
なし (無料トライアル期間あり) |
あり |
COACHTECH (コーチテック) |
440,000〜550,000円(税込) | オンラインのみ | 5〜7か月 | JavaScript HTML +CSS PHP SQLなど |
なし (無料相談あり) |
なし (案件保証あり) |
TechAcademy (テックアカデミー ) |
99,900円〜592,900円(税込) | オンラインのみ | 4〜16週間 | Java HTML CSSなど |
あり | あり |
CodeCamp (コードキャンプ) |
165,000〜495,000(税込) | オンラインのみ | 2〜6か月 | Ruby Python PHPなど |
なし (無料相談あり) |
なし |
GEEK JOB | 217,800〜437,800円(税込) | オンラインのみ | 2〜3か月 | Java Ruby CSSなど |
なし (無料相談あり) |
あり (プレミアム転職コースのみ) |
料金は学ぶ内容や受講する期間によって変動するため、申し込む前によくチェックしておきましょう。
ほぼ全てのサービスで無料体験もしくは無料相談が可能なので、気になるサービスがあるのならば、まずは無料体験・無料相談を活用してサービスをよく知ることがおすすめ。
ただし、何も決めずに無料相談などに申し込むと成り行きで入学を決めてしまう可能性があるため、「選び方」でも紹介したとおり下記のことを事前に質問としてまとめておくと良いでしょう。
上記のように、プログラミングスクールに何を求めるかをはっきりさせておくと、自分にとってメリットの大きいサービスと、そうでないサービスの差が見えてくるはずです。
続いてはプログラミングスクールはどんな人におすすめか、おすすめしないかについて紹介します。
プログラミングスクールへの入学を迷っている人は参考にしてください。
下記のような人はプログラミングスクールを活用することをおすすめします。
それぞれについて、以下で詳しく紹介します。
すでに明確な目的があり、プログラミングスキルを必要としている人はプログラミングスクールへの入学をおすすめします。
プログラミング自体は独学も不可能ではありませんが、明確な目的があるのならばプログラミングスキルがある専門の講師から学んだ方が効率が良いでしょう。
特に将来的にプログラミングスキルを生かして自分の目的とする仕事を目指す人は、必要経費としてプログラミングスクールの受講料を払ってプログラミングスキルを学ぶことは時間の節約になると考えることもできますよ。
プログラミングは論理的に考えることが得意な人に向いているとされています。
その理由としては、自分が作成したコードにエラーが出た時にどこでエラーが起こったかを論理的に考え修正に取り組めるからです。
プログラミングスクールでは講師がついてくれるので、エラーが起こってもアドバイスをもらえるかもしれません。
しかし、プログラミングスクール卒業後にIT企業へエンジニアとして就職するのであればトラブルが起こった際に論理的に考えることは必要になるでしょう。
「元々論理的に考えることが得意・好き」という人でプログラミングに興味がある人は向いている可能性が高いといえます。
プログラミングスクールは未経験から独学ではじめようとすると、挫折してしまう可能性があります。
また、一朝一夕で身につくスキルではないのでしっかりとした学習計画を立てて学んだほうが良いですが、仕事や学業などでプログラミングスキル習得のスケジュールを自分で組むことが難しい人も多いのではないでしょうか。
プログラミングスクールでは教材が用意されており、学習スケジュールも講師と相談しながら決められるため、自分のライフスタイルに合わせながら着実なスキル習得が期待できます。
独学に限界を感じている人や、仕事や学業と並行しながらもプログラミングスキルを学びたい人はプログラミングスクールへの入学をおすすめします。
プログラミングスキルを学んだあとに就職・転職を考えている人は、修了後に就職・転職サポートがあるプログラミングスクールへの入学をおすすめします。
もちろんプログラミングスクールを卒業後、自力で就活をする方法もありますが、就職・転職サポートがあるプログラミングスクールでは下記のようなメリットがあります。
サポートの内容はプログラミングスクールによって異なる場合もありますが、自分一人で行うよりも就職・転職の確率が高くなることが期待できます。
就職・転職を前提にするのであれば、先行投資として就職・転職サポートがあるプログラミングスクールの活用をおすすめします。
一方で、下記のような人はプログラミングスクールへの入学はおすすめしません。
それぞれについて以下で詳しく紹介します。
プログラミングスクールではコースによってさまざまなスキルが身につくとされていますが、それでもやはり「本人のやる気」は必要です。
英会話スクールなどと同じで、入学すれば誰でもスキルが身につくわけではなく、スキル習得のための努力は必要です。
「学ぶ気がない」「プログラミングに興味がない」といった人は受講料が無駄になる可能性が高いのでおすすめしません。
経済産業省の「 IT 人材需給に関する調査」によると、2030年には高く見積もると約79万人のIT人材不足が予想されるといわれています ※1 。
そのため「プログラミングスキルを学べば稼げる」「プログラミングスキルを身につけておけば就職先に困ることはない」などという話を耳にしたことがある人もいるかもしれません。
実際に文部科学省ではプログラミングを義務教育の中に導入することを推進している ※2 ことからも、これから先の時代で役に立つスキルが学べると考えることもできます。
開発されたホームページやゲーム、ロボットなどを見ると華々しいかもしれませんが、実際のプログラミング作業はトライ&エラーが前提です。
そのため「どうすれば解決できるか」「どうすればもっと快適になるか」といった向上心が大切といえます。
「稼げそう」という理由だけでプログラミングスクールに入学すると挫折する可能性があるため、プログラミングが自分の適性に合っているかどうかは確認しておくことをおすすめします。
(※1)参考:経済産業省「 IT人材需給に関する調査」
(※2)参考:文部科学省「プログラミング教育」
プログラミングを使って何かを開発したいという明確な目的意識がない人もプログラミングの習得は苦痛になるかもしれません。
前述のとおりプログラミング作業はトライ&エラーをしながら身につけていくものなので、「周りの人がやっているから」「友達・親にすすめられたから」という理由で始めると挫折する可能性があります。
「自分はなぜプログラミングを学ぶのか?」という疑問に対して、回答が思い浮かばない場合にはプログラミングスクール入学前に一度立ち止まって考えてみましょう。
プログラミングで開発したものは華々しいですが、実際のプログラミング作業は地味な物が多いとされています。
向いている人の特徴として紹介したとおり、作業の派手さではなく、頭の中で考えることや問題を解決することなど、論理的に考えることに楽しみを見出せる人が向いています。
また、プログラミングは時代が進歩するにつれて新しい言語が登場したり、技術の細かいアップデートなどもあるためコツコツと勉強することが苦手な人には向いていないと言えるでしょう。
プログラミングは前提としてパソコンを使用します。
上記のような人にプログラミングは難しいでしょう。
プログラミングスクールの中にはまったくパソコンを触ったことがない人にも丁寧に教えてくれるサービスもあるかもしれません。もちろんパソコン操作は作業をしているうちに慣れてくるものです。
しかし、そもそもとして苦手意識があり、操作することに抵抗があるのであればプログラミングの習得や、IT企業に勤めることは難しいためおすすめしません。
プログラミングスクールはさまざまなサービスがありますが、後悔しないためにはまず「自分がプログラミングを学ぶ目的をはっきりさせること」です。
受講料が数十万円するサービスがほとんどですが、自分のスキルとなり、将来的に自分の目的を叶えたり、社会で活躍できる人材になれるのであれば安いとも考えられるでしょう。
しかし、何も目的がなく「なんとなく」ではじめるとモチベーションが保てずスキルが身に付かなかったり、受講料が無駄になってしまうだけの可能性もあるため注意が必要です。
まずは今回紹介したように、選び方を参考にして基準を決め、その基準に合ったサービスを紹介した10社の中から探してみてください。