近年ハイボールが流行して、愛好家をはじめウイスキーが身近な存在となってきていますね。
ウイスキーは種類も豊富なうえ、通販なども含め手に入り安いため、晩酌のおともにスタンバイさせている、という人も多いのではないでしょうか。
そんなウイスキーの中で、大変注目を集めているのがアイリッシュ・ウイスキーです。あまり聞き馴染みのないという人もいるかと思います。
今回は、そんな人気のアイリッシュ・ウイスキーの「飲み方」「おすすめのランキング」をご紹介していきます。それでは一緒に見ていきましょう!
もくじ(クリックで移動します)
アイリッシュ・ウイスキーは、アイルランド島で造られているウイスキーです。ジャパニーズ・ウイスキーと同様「世界5大ウイスキー」の一つですが、近年注目されていて生産量も増えています。
アイリッシュ・ウイスキーの特徴は、アイルランドの伝統的な製法で造られていて、単式蒸留機で3回蒸溜すること、もう一つはピート(泥炭)を使用していないことです。
クリアで軽い口当たりでありながら、しっかりとした味わいが特徴です。
また使用されている樽にも様々な種類があり、樽によって甘いフルーティーな風味や、深く濃厚な味わいに仕上がるのも魅力です。
参照:(輸入ウイスキー専門店 九郎助商店)
また、アイリッシュ・ウイスキーには定義があります。以下の条件を満たさなければなりません。
参照:(1980年アイリッシュウイスキー法)
アイリッシュ・ウイスキーには、4つの種類があります。
アイルランドだけの製法で造られるウイスキー。大麦と未発芽の大麦などを加え、単式蒸留機(ポットスチル)で3回蒸溜したもの。ノンピートなので穀物由来の味・香りが感じられます。
※ピート(泥炭のこと=モルトウイスキーの香り付けをするために、いぶす材料。ウイスキー特有のスモーキーな香りがうまれる)
大麦麦芽を100%使用し、単式蒸留機で2~3回蒸溜して造られたもの。回数が多いほどクリアな味わいになります。(原料の風味はその分なくなります)
大麦・トウモロコシなどの穀類を主原料に、連続式蒸留機で造られたもの。おもにブレンデッドウイスキーに使用されます。
モルト原酒やポットスチル原酒、グレーンの原酒を組み合わせて造られたものです。
参照:(橋口孝司『ウイスキーの教科書』(新星出版社, 2009年12月))
皆さんはどんなところをポイントに選んでいるのかを見ていきましょう。
編集部のアンケートによると「味わい・香り」「価格」「容量」「アルコール度数」という結果になりました。
やはり飲んだときの味わい方や香りを重視して選ぶ人が多いようです。
アイリッシュ・ウイスキーは滑らかな味わいと芳醇な香りが特徴ですが、銘柄によって味わい方も変わってくるので、いろんな違いを飲み比べるのも良いでしょう。
アイリッシュ・ウイスキーは銘柄によって値段も様々ですが、比較的購入しやすいものも多くあります。少し高いものでも気に入った1本であれば、自分へのご褒美に奮発してみては?
アイリッシュ・ウイスキーの容量は、ほとんどが700mlで販売されています。
皆さんはどんな方法で飲んでいるのかを見ていきましょう。
編集部のアンケートによると「炭酸割り」「水割り」「お湯割り」という結果になりました。
ウイスキーを炭酸水で割る飲み方です。ウイスキー1に対して炭酸水3がベスト。炭酸ガスが逃げないように軽く混ぜます。
グラスに先に氷を適量入れてから、ウイスキーを入れます。そのままよくかき混ぜ氷を足します。最後に水をウイスキーの2倍から2.5倍入れて、軽くまぜます。
ウイスキーをグラスの1/3~1/4ほど注ぎ、ウイスキーの倍量から3倍くらいのお湯を入れ軽く混ぜます。
参照:(日本洋酒酒造組合)
皆さんはアイリッシュ・ウイスキーをどんな方法で飲んでいるのかを見ていきましょう。
編集部のアンケートによると「ハイボール(ソーダ割り」「オン・ザ・ロックス」「水割り」という結果になりました。
アイリッシュ・ウイスキーの滑らかな味わいと爽やかな炭酸がよく合います。スッキリした味わいのハイボールは強いお酒が苦手という人にも、おすすめな飲み方です。
「ウイスキーだけの味を楽しみたい」「薄めたものでは物足りない」という人におすすめの飲み方です。氷が次第に解けていくことで、味わいの変化を楽しめます。大きめの氷を入れるのがコツです。
強めのアルコールが苦手という人におすすめの飲み方です。自分の好みの量の水で割り、手軽に楽しめるところが水割りの魅力です。
参照:(SUNTORY)
アイリッシュ・ウイスキーはどのような銘柄があり、どんな商品が人気なのか紹介していきます。
ターコネルは、かつてアイルランドに存在したワット蒸溜所の代表ブランド。現在のクーリー蒸溜所が20世紀後半に復活させました。
ターコネルの特徴は、多くのアイリッシュ・ウイスキーが3回の蒸溜にかけるのに対して2回のみ。ボトルのラベルの競走馬は、かつてのワット家の持ち馬でその名が「ターコネル」。ウイスキーの名前の由来になっています。
柑橘系の香りと、大麦の甘さも感じられ、スッキリとした後味が特徴です。
アイリッシュ・ウイスキーの代表的な銘柄の「ブッシュミルズ」はアイルランド最北端のオールド・ブッシュミルズ蒸溜所で生産されています。
オールド・ブッシュミルズ蒸溜所は400年以上の歴史があり、現在操業中のアイリッシュ・ウイスキー蒸溜所の中では、最古といわれています。
3回蒸溜して造られるブッシュミルズは、フルーティーな香りと軽い口当たり。ノンピートなのでクセの少ない軽い飲み口が特徴です。スマートでスタイリッシュなボトルも魅力です。
ブッシュミルズのスタンダード商品で、「ホワイトブッシュ」と呼ばれています。
滑らかな口当たりと爽やかな果実のような味わいが特徴で、初めて購入するという人におすすめ。バニラやキャラメルのほのかな香りも魅力です。ストレートやロックのほか、いろんな飲み方で楽しめます。
ブラックブッシュは、長期熟成による深い香りとキレのあるスパイシーな風味が特徴,です。
最長7年間熟成したモルト原酒80%のウイスキーと、希少なグレーンウイスキーをブレンドして、オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成させたもの。重厚な味わいでありつつも、スッキリとした口当たりが魅力です。
ストレートやロックで味わうのがおすすめですが、ハイボールなど爽やかな味わい方も良いでしょう。
ブッシュミルズ10年は、おもにバーボン樽で10年以上熟成した原酒を使用。ハチミツやバニラの甘い香りがありつつも複雑な味わいが特徴です。
バーボン樽由来の甘い香りが魅力の「ブッシュミルズ10年」はストレートやロックはもちろん、水割りやハイボールなどさまざまな飲み方ができます。
「ジェムソン」はアイリッシュ・ウイスキーの出荷量の7割を占めるアイリッシュ・ウイスキーの「代名詞」と言われるブランドです。
ジェムソンの名称は当時、蒸溜所の経営に携わったジョン・ジェムソン氏の名前から付けられました。「ジェムソン」はアイルランドの伝統的な手法で造られていて、単式蒸溜機で3回蒸溜することで、独特の滑らかさが生まれます。さらにオーク樽によって熟成され、まろやかさと心地よい香りの味わいが今も受け継がれています。
ジェムソンのスタンダード。「ウイスキーが苦手」という人でも飲みやすい銘柄です。
まろやかさとスッキリした味わいが特徴で、フルーティーな風味と爽快感が魅力。ストレートやロックで堪能することはもちろん、ハイボールやアレンジを加えた多様な飲み方で楽しめるボトルです。
「ジェムソンブラックバレル」は使用される樽が特徴。チャーリング(※樽の内側に火を入れて焦がす作業)を2度行った樽を使って造られています。ジェムソンブラックバレルは3回蒸溜とチャーリング製法で、味わい深さや豊かなアロマ風な味わいが生まれます。
飲み方はストレートがおすすめ。食後酒にも合いますよ。
アイリッシュ・ウイスキーを代表するウイスキーで、ジェムソンに次いで人気のあるブランドです。
フルーティーで飲みやすい味わい。「麦芽由来の香りや味わいがある」と専門家たちの中でも高評価です。
アイリッシュ・ウイスキーはもともとノンピートなのでウイスキー特有のスモーキーさがないのですが、中でも「タラモアデュー」はすっきりとして飲みやすいので初心者の人にもおすすめです。
大麦の他にもレーズンやパインのような奥深い香りも楽しめます。
「キルベガン」はクーリー蒸溜所で造られる主力商品のブレンデッドウイスキーです。
キルベガンとは「小さな教会」の意。アイリッシュ・ウイスキーの中でも一番歴史のあるブランドの一つです。キルベガンは。30%の麦芽と70%のグレーン(トウモロコシなどの穀類)を混ぜ、主にバーボン樽で熟成させます。
バランスが良く複雑な風味が特徴です。
世界5大ウイスキーの一つ、アイリッシュ・ウイスキーについてまとめました。どの銘柄にしようか迷っている人は、ぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。